バイオハザードの概要
『バイオハザード リメイクver.』は2002年にニンテンドーゲームキューブで発売されたサバイバルホラーゲームです。
本作は1996年にプレイステーションで発売されたオリジナル版『バイオハザード』を当時のグラフィックでリメイクしたものです。よりリアルに、そしてよりホラーの恐怖が増幅されて演出されています。
『バイオハザードシリーズ』といえば映画化も行われており、ゲームをプレイしたことのない人でも名前だけは聞いたことがあるほどの知名度を誇っています。
極限状態を生き延びる“サバイバルホラー”というゲームジャンルの金字塔でもあり、初代が発売されてから約25年以上もジャンルのトップを走り続けています。
本作の魅力と言えば、なんと言っても“恐怖”をひしひしと感じられること。
敵がどこから出てくるか分からない状況の中、プレイヤーは暗く不気味な洋館や無機質な研究所を単独で捜査しなければなりません。
進みたくないと思わせる真っ暗な通路、ドアの軋む音、雷鳴などがプレイヤーを不安にさせ、精神を削ってきます。
他にも、敵と対峙するための銃弾は限られた数しかない、セーブは一定回数しかできない、操作方法が独特で慣れるまでは走るのもままならない、などなど
精神的な恐怖をより上乗せするようなシステムが構築されています。まさに“サバイバルホラー”という名にふさわしいゲームです。
初代が発売した当初はまだ技術が追いついておらず、グラフィックや雰囲気作りにやや粗削りな部分もありましたが、リメイクver.はとにかく「恐怖」を感じさせることに力を入れています。
制作サイドの「何が何でもビビらせてやる!」といったプレイヤーへの挑戦状ともとれる構成に、慄いた人も少なくないでしょう。
しかし、怖ければ怖いほど興味をそそられるのも、人間の性というもの。
“ホラー好き”ならゲームに興味がない人でも『バイオハザードシリーズ』はオススメです。
ホラー映画やホラー小説などの受動的な怖さではなく、自ら恐怖に足を踏み入れていく能動的な怖さが楽しめますよ。。。
バイオハザードのストーリーについて
アメリカの地方都市であるラクーンシティの郊外にて、ある猟奇的な事件が頻発していました。
それは「住民が何者かによって喰い〇される」というもの。
常軌を逸した事件で市内は騒然となりましたが、犯人の特定には至らず、捜査は暗礁に乗り上げてしまいました。
そこでラクーン市警は事件解決のために、市の特殊捜索部隊である「S.T.A.R.S.」の出動を要請。事件現場に隊員たちが駆け付ける運びとなりました。
S.T.A.R.S.の一チームである「ブラボーチーム」がラクーン市の郊外に派遣されるのですが、あろうことかブラボーチームもすぐに消息不明となってしまいます。
やむなく、主人公の「クリス・レッドフィールド」「ジル・バレンタイン」といったメンバーを擁する別部隊の「アルファチーム」も現場へと急行。
すると現場の山奥にて、墜落したブラボーチームのヘリコプターとパイロットの〇体を発見してしまうのでした。
無残になったヘリコプターと同僚の〇体を前にショックを隠し切れないアルファチームに、忍び寄る怪しい影。
それは皮膚が剥がれ落ち、白目を剥いてこちらに牙を向ける野犬の群れなのでした。
気が付いた時には時すでに遅し。驚く間もなく隊員の一人が襲われてしまいます。
野犬に身体を貪られる隊員の姿を見て、唖然となるアルファチーム。
すぐさまその場から離れようとする隊員たちでしたが、なんとヘリのパイロットが隊員を置いて逃走。チームは山奥の森に取り残されてしまうのです。
そうこうしている間に野犬の群れは次なる獲物を仕留めようと、残った隊員にも襲い掛かってきます。
隊員たちは逃げ惑ううちに一軒の古びた洋館を発見。どうにか生き延びることができたのですが、安心したのも束の間、館内に銃声が鳴り響きます。
見渡してみると非常に広い館内。
銃声のした方角へ歩を進めていくと、何やらひときわ大きな咀嚼音が聞こえるではありませんか。
音の在りかにたどり着いて驚愕。そこにはしゃがみながら床に横たわる何かを喰らっている人間がいたのです。
いやそれは人間でなく、目から生気が失われ、全身が腐りはてた元人間、ゾンビだったのでした。
そして、ゾンビが喰らっていたのは隊員たちの同僚であったブラボーチームの隊員なのでした。
あまりに異様すぎる光景に騒然とする隊員たちでしたが、外は野犬の群れがいるため、正面から館を脱出することはできません。
他の脱出経路を見つけるために隊員は館内を捜索することになります。
果たして、彼らは無事に館内から逃げ出すことができるのでしょうか?
そして、人や犬を化け物に変えてしまった原因とは一体何なのでしょうか?
それは恐怖を乗り越えたプレイヤーのみ、知ることができるでしょう。
本作で操作することのできる主人公は、『クリス・レッドフィールド』と『ジル・バレンタイン』の二名です。
二人ともラクーンシティ市警察署特殊作戦部隊「S.T.A.R.S.」に属しています。
S.T.A.R.S.はテロや組織犯罪、緊急事態に対応する特殊部隊で、警察署とは独立した指揮系統になっています。
クリス・レッドフィールドはS.T.A.R.S.のアルファチームに所属し、偵察・陣地確保といった最前線で活躍するポジションを任されています。
ジル・バレンタインもクリスと同様にS.T.A.R.S.のアルファチームに所属し、チーム内ではトラップや爆発物処理を担当しています。
ゲーム開始時に、プレイヤーはクリスかジルのどちらかを選択してゲームを進めることとなります。
選択した主人公によってストーリーが若干変化したり、難易度が変化したりします。
初代バイオハザードの主人公であるクリスとジルはこれ以降のナンバリングタイトルでも数多く登場し、バイオハザードシリーズの主要人物といっていいでしょう。
初代ではあまりその人間性に触れることはできませんが、ナンバリングタイトルをプレイするにつれて、人となりが分かってくるのも本シリーズをプレイする醍醐味と言えるかもしれません。
以上、『バイオハザード リメイクver.』の概要についてお話ししました。
ホラーゲームの頂点にして原点。ジワリと精神を削られるような恐怖を味わいたい方は是非、プレイしてみてくださいね。。。
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